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“清泉亀の翁(きよいずみかめのお)”の原料米・亀の尾の2013生育観察記録 −5.13〜9.4− |
【2013.5.13】 蔵元・久須美酒造へ商品を引き取りに行った際、偶然亀の尾の田植えに遭遇したのが今回の観察を思い立ったきっかけです。ぬけるような青空と白塗りの壁が鮮やかな久須美酒造、そのすぐ前に亀の尾を栽培する圃場(ほじょう)は広がっています。田植え直後の亀の尾の苗を見ると、小さなアマガエルが一休みしていました。 |
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【2013.6.16】 続いての訪問は約一カ月後、苗がある程度育たないと写真映えしないからです。(笑)ちょうどこの時期は「中干し」の時期、田から一旦水を抜き、稲の根をしっかり根付かせます。ようやく空の青と蔵の白壁と田の緑の三色が一体となる美しい姿を見せる季節でもあります。 |
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【2013.6.23】 翌週、 前から見てみたかった和島(久須美酒造のある地区)の蛍鑑賞に行ってきました。夜8時から約30分滞在、この日は条件が悪く幻想的な光景が…とまではいきませんでしたが、わずかながらも姿を現した蛍に感激しました。しかしコンパクトデジタルカメラで撮影を試みるも見事に失敗、右二枚の写真に写った光はいずれも民家の明かりです。高性能の一眼レフが欲しくなりました…。 |
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【2013.7.22】 当初は雨が多く生育が心配されたH25の稲作ですが、梅雨明け後は好天にも恵まれ、亀の尾はすくすくと背を伸ばしていきます。今年は同じ時期に違う圃場で新潟を代表する酒米・五百万石(ごひゃくまんごく)も撮影していたのですが、比較するといかに亀の尾が背丈の高い品種かという事が分かります。白い花をつけている亀の尾は、なんだか誇らしげに育っているかのようでした。 |
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【2013.8.4】 穂先の“ひげ”が白く長い亀の尾。この時期になると圃場一面が「緑のじゅうたん」の上に「白い雪」が積もったような光景になります。穂先の米はまだ青みがかかった状態ながら、登熟に向けて徐々に膨らんできています。 |
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【2013.8.18】 前回から二週間、圃場もようやく黄金色に染まってきました。ただし色付きにもまだバラつきがあり、刈り取りまではまだ少し日数が必要です。一番右は同じ日に撮影した、蔵から程近い場所にある越淡麗(こしたんれい)というお米の様子です。越淡麗は晩生(おくて)品種のため、刈り取りまで一月近くズレあり、その穂先の状態も亀の尾とは明らかに違い青々としていました。 |
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【2013.8.25】 刈り取りの10日前の様子です。ほぼ全ての穂は黄金色、一週間でしっかりと付いてくれました。せっかくなので蔵と亀の尾をバックに、亀の尾を仕込みに使用している商品の撮影です。(もちろん全てダミー瓶です)正直、この一枚が撮りたくて通い続けた部分もあるので、ようやく念願かなったという気持ちでした。 |
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【2013.9.6】 最後に訪問したのは9/6、実は蔵元から刈り取り予定日と伺っていた日からの二日後でした。残念ながら撮影を続けていた田は刈り取り済みでしたが、ただし奥の田はちょうど稲刈り真っ最中でしたので、しばし撮影をさせて頂きました。その後、蔵へ挨拶に伺うと一枚のCDを手渡されました。私が撮影を続けていたのを知っていた担当営業さんが、9/4の稲刈りの様子を撮影してくれていたのです…。 |
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こちらが9/4の稲刈りの様子、4ヶ月に渡った観察記は最後は久須美酒造さんの“おもてなし”で完成となりました。亀の尾の生育観察はじつは二回目ですが、前回の倍近く通ったせいか実に色々な事を学ぶことができました。この経験を生かし、より一層の思い入れをもって“亀の尾”を用いた美酒たちを伝えていきたいと思います。 |
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