【中越沖地震から奇跡の復活へ、新蔵・和醸蔵(わじょうぐら)竣工】 |
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H19.7.16に発生した悪夢のような中越沖地震により、原酒造は西蔵をはじめとした敷地内の建物約6割を全壊で失い、壊滅的な被害を受ける事態となりました。 |
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しかし、日本全国たくさんの日本酒ファンの温かい励ましや社員一丸となっての復興への強い想いが実を結び、H20.9.24新蔵の和醸蔵(わじょうぐら)竣工の運びとなりました。 |
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H20.9.24竣工式の様子です |
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秋晴れの空の下、ひときわ映える原酒造の和醸蔵(わじょうぐら)。黒い外壁の仕込み棟には同蔵のメインブランド越の誉の看板、白い外壁の貯蔵タンク棟にはかつての西蔵と同じ屋号の丸に“な”の文字…、白と黒基調の和モダンな外装の新蔵です。 |
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竣工式当日は、和醸蔵(わじょうぐら)の建設関係者、卸、小売酒販店などの取引先業者150名もが出席した盛大なものとなりました。テープカットには柏崎市の会田市長(左から二人目)も列席、中央でテープにハサミを入れる原酒造の原社長(左から三人目)の万感に思いをはせる表情が印象的でした。 |
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続いて新蔵内のお披露目です。エントランスから階段を上ると、倒壊した西蔵に使用されていた瓦と柱の一部が展示されていました。中越沖地震は甚大な被害を原酒造にもたらしましたが、その逆境を逆に糧とし社員一丸となりこの日を迎えました。“その想いを忘れないように”そんな意味が込められての展示だそうです。 |
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柱を曲がると、大吟醸酒用と大吟醸酒以外の一般酒用のふたつの麹室(こうじむろ)が姿を見せます。今季の仕込みはこれからですので二つの室とも使用前のピッカピカ状態、最高の室で最高の酒造りが行われるはずです…。 |
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一階に下ると、大吟醸酒用の槽(ふね)が置かれた上槽(じょうそう・もろみを搾る作業)スペースと貯蔵室がありました。タンクは倒壊したがれきから助け出されたもの、このタンクで貯蔵されればきっとどんな苦難も乗り越えられる味のお酒になる事でしょう。 |
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竣工式の後は祝賀会へ |
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見学会の後はほぼ全員参加しての祝賀会がとり行われました。冒頭改めて挨拶された原社長は、今までの支援に対する感謝の気持ちと、これからの“良酒造り”を力強く宣言、そしてセレモニーを経て祝宴が始りました。会場となったホテルでは秋の味覚で彩られた料理がズラリ、平日の日中に美食と美酒、ちょっと申し訳ない気持ちになりました…。(笑) |
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乾杯は記念の印字がされた木桝に入った樽酒で…。そういえば樽酒での乾杯って随分久しぶり、苦手な人もいるかと思いますが、穏やかな木の香りのお酒は晴れのこの日の祝宴にはピッタリのような気がしました。
また宴会では数種類のお酒が出されましたが、参加者たちの一番人気はこの秋発売された越の誉ひやおろし、お造りなどの定番だけでなく揚げ物や珍味系の肴などにも上手にマッチし、豪華な料理の演出家として各テーブルで引っ張りだこでした。 |
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最後に… |
蔵見学を通して感じたことは、新設ながら以前と同じようにオートメーションを廃した手作業の酒造り設備となっているという事、その分大切になってくるのが蔵人のチームワークです。そんな意味から“和をもって良酒を醸す”という思いで名付けられた和醸蔵(わじょうぐら)、地酒ファンのため必ずや良酒を醸してくれることでしょう。 |
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