【麒麟山酒造呑み切り行事参加】 - 辛口一筋の蔵元の夏の大切な行事 -
辛口酒にこだわり続ける阿川町(旧津川町)の麒麟山酒造。毎年の夏の初めに行われる蔵の大切な行事に今年初めてお招きを頂きました。
呑み切り(のみきり)とは、冬に仕込み貯蔵してあるタンク内のお酒の熟成具合を確認する初夏の酒蔵の大切な作業で、タンク下にある呑み口という栓を切って(開けて)行う事からそう呼ばれます。呑み切りは、国税局(酒税の関係で日本酒とは縁の深い役所)の担当者や醸造試験場の検査官や、その蔵にとって大切な取引先(私達酒屋です)などの選ばれた少数を招いて行われる行事です。(H18.7.2撮影)

−貯蔵タンク前にて−
@ A B
蔵内には白衣に着替えた参加者(酒販店)がズラリ、夏なのにひんやりとした蔵の中、どことなく緊張感が漂います。すると蔵人が貯蔵タンクの下部にある栓を開け、用意した容器に勢いよくタンク内のお酒が入っていきます。辺りは一瞬にして日本酒のいい香り…、一通り容器にお酒が入るとまた栓をして、次のタンクへと作業は移ります。

−神妙にきき酒をします−
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容器に入れたお酒は720mlサイズの瓶に各銘柄ごとに移し替えられ、別室に用意されます。参加者は、これをきき酒専用の猪口で味わいや熟成具合一本一本じっくりとチェックし、感想を用紙に記入し、蔵へ提出します。また会場には後藤杜氏(右写真の右側)も立会い、お酒の状態などについて熱心に説明されていました。

−昼からお酒…(^^ゞ−
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きき酒の方も終盤になると何となく皆落ち着きがなくなってきます。そう、呑み切りは多くの場合、行事後に宴席が用意されている事が多いからです。(笑)きき酒終了後、阿賀町の割烹料理店へと移動、まだ空も明るい午後4時から、お酒が無事いい具合に熟成している事を祝い、麒麟山辛口シリーズ(生辛、吟辛、純辛、大辛)で祝宴が行われました。昼酒は少し申し訳ない気もしましたが、美味しいお酒で豪華な料理を満喫しました。

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